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「・・・・・」 少年は押し黙るように何も言わなかった。 「・・・・・・・・貴方は、何を…望んでいるんですか?」 一つ、疑問を口走る。 それが最初で最後の、反抗だった。 第21話 今もたそがれしこの街 「………全部、計算していたはずなのに…」 少年は小さく呟いた。 「……ヒダカの情報すら、知られることだと…思っていたのに」 目を瞑った。 「…………………キラ、お前を危険に合わせるつもりは、なかったんだ」 「そうか。アスランが此方へ着く前に、クライン派がつく可能性もあるのか」 「はい」 ニコル・アマルフィは小さくお辞儀をした。 彼はヒダカの助手である。 「此処にいるとあいつ等が来る。急いで此処を離れよう。……ウズミ様」 「…オーヴは地下へ非難しようと考えている……」 「地下にはこれないですか……解りました」 ヒダカは頷く。 「よし………作戦を一つ、提案しよう・・」 ヒダカはウズミに、作戦を話す。 『初めまして、私の名前はミキ・ヒダカ』 キラの本当の母親はとても愛想がよく、ニッコリと笑っていた。 『……は、はじめまして…!』 俺はどう接したらいいか解らず、戸惑った覚えがある。 『レノアとパトリックの、子供……よね?』 ミキ・ヒダカは少し戸惑いながら話す。 『あ、はい。アスラン・ザラと、いいます』 『そう。あ、彼は私の夫のミラー・ヒダカっていうの。語呂の合わない名前でしょう?』 クスクスとミキは笑った。 『語呂があわないは余計だ、ミキ』 仲の良さそうな夫婦。 その夫婦に抱きかかえられた俺と年の変わらない少年。 『………』 少年は眠っていた。 『このこの名前はキラっていうの』 『キラ…ですか』 『キラには妹がいてね、その子、とっても可愛いのよ』 ミキは自慢げに俺に話した。 その笑顔はとても幸せそうだった…。 『ライアっていってね……とっても強気なんだけれど、良いお姉さんなのよ』 『…妹なのに、お姉さんなんですか?』 俺はその時とても驚いていった。 『妹なんだけれど、お姉さんにしか見えないのよ』 クスクスと、ミキは笑った。 『……へぇ』 …そんな兄弟もいるのか、とその時は思った。 『………名前、しりとり…になりますね』 俺は小さく呟いた。 『え?』 『あ、いえ、なんでもないです…!!』 『そう? あ、アスラン君はどんな意味で名前をつけてもらったの?』 ミキは興味心身に聞いてきた。 『え?…ど、どんな意味?』 『ええ。お父さんとお母さん、どんな意味でつけてくれたのかなーって』 ミキは笑顔で問う。 『………んっと…』 『私ね、両親がいないから、そういうの…聞きたくなっちゃって…御免…ね…』 『……ライオン』 『え?』 何か凄く…解らなくて…。 『……ライオンの…アスラン…から』 『…へぇ……強くて綺麗で素敵な名前ね…っ……凄い、凄い!』 ミキは喜ぶ。 『……あの?』 『ああ、ごめんなさい。……宜しくねっ……アスラン』 『…は?』 何故よろしく………??? 『……また、会えたら良いわね』 また会えたら………。 「・・・・・・・・・・・・・・・・まさかっ!!!」 全てを知るとき、何もかも遅く……。 歯車は完全に回っていた。 『また、会えるよね?君とも』 ”また会える”の……意味は………。 「……急がないと……オーヴ……!!!!!」 「……嫌い…苛々しますわ……どうせだったら…オーヴの人全員…皆殺しにしましょう」 この苛々は何時もとまらない。 だったら殺そう。嫌いな人から。嫌いな国から。 全ては憎い……あの人のせいだから。 「・・・・何処・・・・」 何処に居るのか…幾ら捜しても見つからない。 「・・・・っ・・どうして、突然いなくなっちゃうんだよ・・」 苛々する。 何時も何も言わないでいなくなって・・ 僕だけ置いていかれるなんて・・・。 「・・・酷いよ」 僕にも話してくれたっていいのに・・・!!! 「キラ、見つかった!?」 ミリアリアは走ってきた。 「ううん。見つからない」 「だよねぇ・・・はぁ」 ミリアリアは溜息をついた。 ミリアリアも見つけられてないんだ・・・。 「・・・どうして、見つからないんだろうね?」 「・・・・さあ」 ミリアリアは悩む。 「ふっ・・隙だからだな、キラ・ヤマト」 「え!?」 何!?誰の声・・・!? 「初めまして、キラ・ヤマト。私の名前はラウ・ル・クルーゼ。 君には着いてきてもらいたい…………オーヴに!!!」 オーヴ……って? 「え?オーヴって…な、なに?」 「オーヴは海を渡っていくのだが・・・君には是非来てもらいたい」 「・・・やっ・・・離して!・・・何!?・・・何のようなの!?」 誰?……怖い。 「アスラン・ザラに合いたくば、ついてこい。キラ・ヤマト」 アスランに………!? 「ア、アスランが何処にいるのか知ってるの!?」 会いたい………会いたい………っ……会いたいけど……。 「・・・・・・ああ。知っているとも。故についてこい、キラ・ヤマト」 でも、この人たちと一緒に…いっちゃいけない気がする。 「…や」 「断る資格などないのだよ?キラ・ヤマト」 「・・・・・え?」 ************************* 後書き。。。。。 04年3月18日。。。 風邪引いてるのに頑張って書いた作品。。 書きたかったんだよー!!!! 掛け合い&ボイスドラマのを聞きながら。。はは。 ボイスドラマは出演してないのですが聞いてたですv 続きが気になるなぁーどれも・・。 さて。このお話は26話超える予定ではいますがどうなるかは不明。。 ヒダカが多いです。出番。 ヒダカっていうよりミキなんて名前作っちゃったよ。 オリジナルー!これはノルマでだしたほうがよかったかも。。 ま、いっか。 |